鵺の碑 京極夏彦

  おはこんハロチャオ(o^^o)

カノンさんですよ(^ν^)


 鵺の碑を読んだので感想を書きます。


 2025年7月

においても、鵺の碑は京極堂シリーズの最新作である。

 場所は日光。京極堂は日光東照宮での請け負う。我らが関口君は金魚のフンよろしく日光について行く。

 関口君は「陰摩羅鬼の瑕」・「邪魅の雫」と誰かの一緒に行動することが多くなったようだ。以前よりもワトソン役が強くなっているのだろう。

 鵺の身体をタイトルとして章立てしている。いくつかのパートを分解して、最終的に集合結合という、京極堂シリーズでは既にお馴染みの構成でこの物語は進んでいく。

 タイトルの「鵺の碑」とは本作を象徴するタイトルである。鵺は平家物語に登場する妖怪と言えば、通じやすいだろう。だが、あまりにも有名なこの妖怪は、幾多の創作の手垢に満ちた存在と化している。今までの京極堂シリーズは、有名な妖怪はあまりいなかった。名前を知っていたとしても、出典自体が有名ではなかった。それらを踏まえて考えれば、鵺をタイトルにするのは異質である。

 姿形も曖昧としたものであると言われている。それは前作「邪魅の雫」と同じように他人が見る自分は、自分が考える他人が見る自分ではなく、同じ人物を見ても、同じように見える他者の眼はないのである。

 作中では、関口君がそれを象徴している。関口のファンとも呼べる人物の見る、関口巽先生は新進気鋭の独自の世界を切り開く小説家に映っている。そこに彼の人間性は影響しない。

 「鵺の碑」は、冒険活劇のようである。「塗仏」も冒険活劇のようであった。そこにミステリもなければアンチミステリもない。 

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