書評 今昔続百鬼 雲 京極夏彦
書評 今昔続百鬼 雲 多々良先生行状記
おはこんハロチャオ!!カノンさんですよ!!
中編3篇の京極堂シリーズの外伝2作目です。「塗仏の宴」で登場した、多々良先生が主人公となります。
雁涯小僧 泥田坊 手の目 古庫裏婆 少しでも妖怪の本を読んだことがあれば、聞いたことがある妖怪だと思います。
本編よりも、タイトルと話の内容がシンクロしてるのが、本書の特徴の一つです。
京極堂シリーズの特徴の一つ妖怪をメインに展開をしています。妖怪を多角的に論じてはいますが、最初の着眼点を後半大いに打ち消す、そんな論理展開をします。これは妖怪自体に正解がないため、数々の推論が浮かび上がっては沈んでしまうからです。めくるめくるように、一つの妖怪に対して説が幾重にも展開していくのがこの小説の面白いポイントです。
ポンポンと出てくる知識の洪水のなか、鳥山石燕の妖怪画中心において絵解きの楽しさを読者に伝えている。
そして、最後のシーンには京極堂が出演します。最近の本編よりも、理屈と宗教学的知識を持って相手を追い込んでいます。京極堂シリーズの初期の頃の妖怪話や民俗学、宗教学を思い出します。
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